伝説の棟梁
先週のNHKのヒストリアという番組で、江戸時代の伝説の棟梁
「中井正清」
の紹介をしていました。
中井正清は、徳川家康の命でたくさんの名城を築いてきた伝説
の棟梁だと紹介されました。正清の携わった有名なお城は、
二条城、江戸城、名古屋城、そして奈良の大仏殿など。それぞ
れの建築時のエピソードが番組で紹介されました。
名古屋城の天守閣は5層70メートルとのことで、マンションに
換算すると20階を超えます。今から400年以上も前に重機など
もない時代によく作れたなと。徳川家康から名古屋城建築の依
頼があった当初は納期は示されておらず、良いものを造るため
じっくり取り組んでいたら、いきなり残り半年で仕上げよとの
命が下り急ぎ完成させたとの事。完成せねば
「わしが腹を切れば良いだけの事。」
と笑って部下に答えたそうです。昔の人は肝の座り方が違いま
すね。今の時代、どれだけ失敗しても死ぬことはないんですも
んね。リスクを恐れて行動しない自分を省みました。ただ、
正清にはいくつかの秘策があったから涼しい顔していられたと
も番組で紹介していました。従来の手法に革新を加えて材料の
統一化を図ったり、大工たちを4つの特性別にグループ分けを
して、それぞれに見合った仕事を任せたりしたそうです。その
おかげで名城名古屋城は納期前に完成したそうです。音に聞こ
えた腕に覚えのある棟梁ばかりが名を連ねたチームが造った天
下の名城でさえ、革新を加えて造られていることに驚きでした。
守り続け将来にわたって受け継ぐべきもの、過去の伝統に捉わ
れず革新を加えて新しく生み出すもの、この区別が難しいと感
じています。勉強しなければ。
番組では、中井正清をこう言い表していました。
真のプロフェッショナルとは、
「ノーとは言わない。そして期待以上のものを造る。」
これを聞いた時、
「どこかで聞いたフレーズだな?」
と思いながらアタマに浮かんだのは、べスティックの屋台骨を
支えてくれている部長の顔でした。
悪質リフォーム業者に注意
一時期無料診断を装って、屋根に昇ったり床下に潜り込んだりして、住宅の点検をしたフリをして高額なリフォーム代金を請求するという、悪質リフォーム業者被害が世間を賑わしました。いっとき鳴りを潜めていましたが、最近また別の手口で悪質住宅リフォーム業者が蔓延っているようです。
その手口とは、「保険金が使える」といってリフォームに持ち込むそうですよ。
例えばこのように。。。
悪質リフォーム業者に騙されないコツは
リフォームをお願いする会社を一度訪ねてみること。
500万円未満の工事は無免許でもできるから、被害が後を絶たないんです。
ちゃんとした会社なら、建設業の許可や一級建築士事務所登録をしているハズです。
リフォームをお考えの方は、一度会社を訪ねられて許可証の確認をお薦めします。
小樽出張 民泊事情視察②
小樽駅から徒歩約18分の丘の上に建つ賃貸マンションを
1棟まるごと簡易宿泊所として運営しています。民泊だと
使用できる宿泊者募集サイトに限りがあるため旅館業の
許可を取り簡易宿泊所として運営中です。
今回宿泊した部屋は2LDK。このお部屋の最低料金は4名で15,000円~(時期により変動) 1人あたりに換算するとなんと4,000円を切ります。4名以上になると1名追加される毎に3,500円お支払い頂ければ最大8名様までご宿泊頂けます。とにかく徹底的に人の係る仕事を減らして人件費をかけずにホテルより安く快適な宿泊施設を提供する仕組みはこれからの日本に大切な考え方だと思います。
外国人の旅行者は手厚いサービスに慣れた日本人とは違い、質を求めています。過剰なサービスは求めていないのです。その代わりその質に見合った代価を支払い、余った予算を別のものに使います。例えば食事とか。日本にもそのような考え方がだいぶ浸透してきたように見受けられます。日本ではホテルが足りないと言われ、現在もたくさん建築されていますが多数の外国人は人件費がかかる高いホテルはそれほど求めていないと私は思います。それよりもまるで自宅にいるように寛ぐことが出来て、宿泊施設としての機能を十分に果たしているのにホテルよりも安い民泊のような施設が必要とされるのではないでしょうか?現に日本人のサラリーマンの出張にも簡易宿泊所が使用されるケースがチラホラ見受けられます。誰でも質が同等がそれ以上なら当然対価は安い方が良いですもんね。