賃貸リノベ
戸建の空き家の活用法を思案中です。
福岡市内の、とある駅の近くに建つ、築年数がかなり経過した一軒家。大家さんもご自身では住まわれておらず、空き家状態のため活用法はないものか?と相談を受けました。ただ、一般的なリフォームを施しただけでは差別化を図れず競合の空き家の中の1つに埋もれて最後は価格競争に巻き込まれてしまうと思うので、リノベーションを施して資産価値をあげる提案をしようと現在思案中であります。
ちなみに日本は今後戸建の空き家が急激に増える事が予想されており、同じような悩みを持つ大家さんが増える事が容易に予想されるので、その悩みに応えられるような答えがだせるような提案をしたいと考えています。
リノベーションのコストダウン
弊社で手掛けさせて頂いた、とある賃貸のファミリー物件です。
築年数がまだ15年しか経っていないため、大家さんもフルリノベーションを行うと、今後の賃貸経営を考えた場合明らかに収支が合わなくなるため大がかりな工事の出費には及び腰でした。当然の話です。しかし、間取りが昨今の入居者が求めるニーズに合わないのが原因で、空室の増加と空室期間の長期化の問題に直面していたのも事実です。
そこで弊社の提案が以下のアイデアです。
ただ単に和室と洋室の壁を取っ払って2間を続けてLDKにするのでは普通の投資になってしまうので、投資効率をあげて物件の付加価値をあげるために、和室と洋室の壁を取っ払ったあと、既存のキッチンは残したままでカウンターを新設して「カウンターキッチン」として活用し、リビングに対面式のキッチンを創りあげました。
和室のスパイス
昨日は築15年を超えた4LDKの賃貸マンションの施主検査でした。
新築時からの間取りが使いにくかったため、築15年ではありますが、間取りの変更まで伴う工事を行いました。間取りの変更を伴うときは、賃貸の場合、業界の方々はほぼみなさん一同に
「和室は人気がないので、リフォームするなら床はフローリングにした方がいいですよ!」
とアドバイスを下さるのですが、私どもはよく和室を1部屋は残すようにしています。(もちろんファミリータイプのマンションに限ります。) しかし今回は、洋室だった部屋を敢えて和室に仕上げました。なぜそんな事をしたのか? その理由は後日また間取図付でご説明させて頂きますが、本日は新たにつくった和室に効かせたちょっとしたスパイスをご紹介したかっただけなんです。
完成後のお部屋は全体的にこんな感じです。
奥の方につくった和室がこちらです。
写真だけでは雰囲気が伝わらずもどかしいのですが、今回効かせたスパイスがこちらです。
和室の襖の取っ手の部分。 白木の枠と相重なってとっても和やかな雰囲気を醸しだしています。とっても和むから和室なんですね~。和やかなのにどこか凛とした佇まいを感じさせる襖は、4代続く建具屋さんのデザインによる取っ手がポイントになっています。こんな小さな取っ手1つで雰囲気をガラッと変えてしまう職人技に感心しきりの検査でした。