個人宅リノベ

満たされました

今日は午後~住吉へ。

去年からご自宅のリノベーションの相談を頂いている英国人と日本人(奥様)のご夫婦の元へ5回目?の打合せに出かけてきました。いつもなら、私と同僚の建築士とデザイナーの3名で伺うのですが、きょうは私1人できてほしい...と言われて行ってきました。

いつもは、奥様とスタッフが打合せを行い私が同時通訳を行うという流れ。しかし同時通訳は非常に難しく、奥様とスタッフの打合せ内容の半分も伝えられていませんでした。ただ奥様も英語を話されるので、私どもが帰った後ご主人に詳しく説明はして下さっていました。ただ、前回の打合せ時に、ご主人がご自身の疑問が解決しないまま進む打合せを見て、ストレスを感じられている様子が手に取るように分かりました。所々予算も伝えながら打合せをしていたので、奥様は100%何が起こっているのかを理解されながら私たちと話を積み重ねられていた為、まったく問題はなかったのですが、目の前で起こっている事の半分も理解しないまま、話だけはどんどん前に進んで行っている様子を見たご主人がストレスを抱えるのも当然です。

きょうご主人にお会いした時の第一声が、

「今一体何が起こっているのか知りたい。その上で前に進めるのか否か判断をしたい。今は判断を下すための情報が不足している。」

でした。13時半~15時販まで約2時間。ほとんど私は聴いているだけでした。しかし丁寧に聴いていました。そしてご主人の持たれている疑問に1つ1つ丁寧に答えました。ただそれだけです。ほんの少しだけ、私たちの仕事に対する姿勢はお伝えさせて頂きました。私たちはお客様のご希望を叶えるため全力を尽くすだけ。お客様の秘められた想いをカタチにするため、コミュニケーションに時間もかけます。お客様のアタマの中にしかないイメージを会話によって引出し、それを図面などでカタチにしてお見せして、それを基にまた会話を重ねて修正したものをお見せする...そのように会話を積み重ねて、出来上がったものがいくらするのか?御見積を出します。その御見積が予算に合わなければ、予算に合うようにあきらめるところはあきらめる、残すところは残す、プロとしてのアドバイスを差し上げながら、最終的に残す捨てるの判断をお客様にして頂いてからでないと工事には取り掛からない。それがベスティックなんだとお伝えしました。

最後にご主人から

「リノベーションになろうが、新築として建て直す事になろうが、絶対にベスティックには仕事に携わって頂きたい、そしてこれから日本で購入するであろう中古物件のリノベーションも必ずベスティックに発注するから、よろしく頼むよ。私も基本的に、1度関わった人とは末永く付き合っていくタイプなんだ。そうでない人は5回ほど会って判断して、その後付き合う事はないんだ。」

とのお言葉を頂きました。

ただお客様の気持ちに寄り添う事を行動指針として続けてきたことが評価された瞬間。とっても満たされた瞬間でした。お仕事を頂くお客様から頂く至福のひととき。最高です。ありがとうございました。

IMG_2741

 

2015-01-27 | Category: 個人宅リノベ