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タワーマンションの弱点
今朝の日経新聞。今回の北海道の地震発生後すぐにネットニュースには似た記事がアップされてはいましたが…
今回の地震でエレベーターが停止した30階建てのタワーマンションの居住者が、階段を昇り降りしたという話。30階の昇降はしたことありますけど、かなりキツイですよ。途中何度も休憩して30階に到達しましたが、太ももはパンパンに腫れるわ、ヒザはガクガクするわで大変きつかった。当時はまだ30代後半。40代後半になった今の体への負担は計り知れない気がします。
とまぁ私の意見や体験はさて置いて、実際に被害に遭われた居住者の方は大変な目に遭われました。
これが札幌だから30階で済んだけど、同じ被害が東京で起こったとしたら…? 50階以上階段を昇るなんて。しかも電力が復旧するまで毎日。しかも1日1回で済めばいいけど、そういう訳にもいかないし。思わぬタワーマンションの弱点が露呈してしまいました。
私どもべスティックでは、「資産(貯蓄)になる家のすすめ」をモットーに年に4回セミナーを開催していますが、タワーマンションも良い点と悪い点があると思っています。
今までは下階と上階では、売買金額に雲泥の差があるにもかかわらず、固定資産税が同じになるので富裕層の節税対策としてタワーマンションが売れました。しかし、行政もそこに気が付き、階層によって段階的に固定資産税が高くなる措置をとりました。なので節税対策としてのタワーマンションの旨味はもうありません。
次に、10年後~20年後にくる大規模改修工事。タワーマンションの大規模改修工事にいったいいくらかかるのでしょうか?たぶん大手ゼネコンでなければ大規模改修工事を請け負えないのではないでしょうか?10年後には技術も発達し、中小零細企業でもタワーマンションの大規模改修工事を請けられる世界になっていればいいのですが、大手の寡占状態になれば工事費は大手の言いなりです。そのため、毎月の管理費や修繕積立金が高くなるという悪循環も容易に想像できます。
しかし眺望はすばらしく、タワーマンションの上階に住む優越感は計り知れないものがあります。最上階からは、四方360度を地上200mから見下ろすことができます。眼下には遮るものは何一つありません。特別な何か、選ばれた人だけが手にできるものを手にした優越感に浸れること間違いなしです。私も、友人が札幌のタワーマンションの最上階を所有しているので、一度泊めて頂いたことがありまして、その特別感は今まで体験したことのない感覚でした。
話がずれていくのでこの辺でやめておきますが、資産性という観点から見たタワーマンション。私なりの結論はまだ出ておりません。