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福岡藤原塾~未来予想図~
先週の7月29日、7月最後の金曜日には、3ヶ月に一度福岡でも開催される、福岡藤原塾で視野を広げるために藤原直哉先生のお話を聞いてきました。いつもは世界の政治のお話がメインなので、落合信彦ファンの私にはとても刺激的な話ばかりで、4時間があっという間に過ぎてしまいます。しかし、今回は初めの1時間半ほどは、量的緩和が世界的に行われるようになってからのNYダウや日経平均は政治的に作為的に作られたものであること、アメリカの短期金利が2013年に急激に4倍に上がったのとは相対的に世界の株価が同じように下がり、その後は横ばいを続けていることなどデータを示しながらお話ししてくださいました。日経平均などは、その最たるもので、世界の主要な中央銀行は量的緩和を縮小する方向性を打ち出し、着々と増えすぎた政府の抱える資産を減らしていく方向に舵をきっているにも関わらず、日銀の黒田総裁と安倍首相だけが3兆円から倍増させた年間6兆円ものETFの日銀による買い入れを継続しており、出口戦略は全く議論されずズルズルと日銀の資産を増やして日経平均を支え続けています。こんな作られた株価が持たないことは、小学生でもわかりそうなもんですが。。。ポイントは、来年3月の日銀黒田総裁の任期満了に伴う日銀総裁の交代。蜜月関係の安倍首相と黒田総裁の関係がなくなり、もともと保守的でリスクを徹底的にとらない日銀が量的緩和に否定的な方針に変わる可能性は多いにあります。その時の日経平均の大暴落は明らかですね。トランプ大統領が大統領になって、1番に激励にワシントンを訪れた阿部首相。その後2日間トランプ大統領とゴルフをされましたが、ゴルフをすれば人となりが分かると豪語するトランプ大統領。きっと安倍首相を2日間で見切ったのでしょう。一時期120円を超えた円安も今では110円。安倍首相がトランプ大統領との信頼関係を築けているのなら、トランプ大統領は円ドルの為替相場にも協力してくれる筈ですが、何の手も打ってくれないのはアメリカはもう日本を見ていないということなのでしょう…
こんなことを書き始めると、いくらでも書けてしまうので、まとまりのない文章になる前にやめておきます。
話を藤原塾の話に戻します。
今の日本の閉塞感を、藤原先生はとても分かりやすく話してくださいました。
写真は藤原先生が実家に保管していた、今から約50年ほど前の社会図鑑のページの一部の写真です。
写真は、50年前の小学生が読んでいた社会科の図鑑に載っていた、50年後の未来、私たちが暮らす今この現代を創造して書かれた未来予想図なんです。
もう少し写真を拡大してみます。
どうでしょうか?富士山のをバックに、立体的な高速道路に放射線状に広がるマンション。モノレールもあります。富士山の麓付近に見える東京ドームのようなドーム型をした建物には驚きました。今から50年前にこの絵を描かれた方は、今この現在を見事に予想されていたんです。また、その絵をみて育った現在の大人(団塊の世代の方々)は、50年前に今のような未来を夢見ながら教育を受けて育ったわけです。当時は学校や図書館にはいくらでも写真のような図鑑が置いてあったと思います。当時の日本の未来は明るく夢のある未来が想像できた時代だったのだと思います。
それが今はどうでしょう?子供たちが読む本で、50年後の未来を描いている本があるのでしょうか? もちろんあるのでしょうが、私はあまり見たことがありません。本屋に行っても子供向けのコーナーに行っても写真のような夢や創造に溢れた子供向けの本を見たことがありません。学校や図書館に行ったら見つかるのでしょうか?
以上話してきたことが、今の日本の閉塞感そのものだという事に、藤原先生のお話を聞いて気づけたことです。会社も同じ。10年先、50年先、100年先の明るい未来を創造して共有し、夢を共有してこそ会社とそこで働く社員やその家族は明るいんだと新たな視点から教えていただきました。しかし現在は少子高齢化、2050年には日本の人口が7000万人を切ると言われる時代に、戦後のような経済の高成長は望めません。では、経済の成長がなければ人は幸せになれないのか?そうではないと思います。
日本の村々に、 人々が 小さい小さい よろこびを 追っかけて 生きている
ああ美しい 夕方の 家々の 窓の 明かりのよう
情報に溢れ、ともすれば自分自身を見失い、人を恨んだり妬んだり、1日が終わって振り返ると忙しさに忙殺されて本当の幸せを見過ごし過ごす日々。そんな日々に慣れ、当たり前になってしまい、そんな日々に疑問も抱かぬようになり、ただ1日1日を消化するだけの日々。
そんな日々からは卒業し、目の前のことに全力を尽くし、1つ1つ積み重ねて、振り返ったら大きな幸せを掴んだなと思える会社。
そんな会社を目指したいと思います。