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S薬局様　新装工事　～事故防止・先を見越した提案～

先週から着工した　”　Ｓ薬局様　新装工事　”

３階建ての賃貸アパートの１階に調剤薬局を新装開店するための工事なんですが、弊社の一級建築士は、将来起こるかもしれない不測の事態を見越して、事故防止のために以下のような工事を提案してお施主様に採用頂きましたのでご紹介させて頂きます。

赤色の丸で囲まれた排水が１ヶ所と、緑色の丸で囲まれた排水が２ヶ所ありますが、赤丸は元々あった排水で、緑色の２ヶ所が今回新たに追加した排水となっています。

今回お施主様にご採用頂いた弊社からの提案は、赤丸の排水を密封して使用できないように施し、新たに設けた緑色の矢印が示す２ヶ所の排水を使用することです。新たに設けた２ヶ所の排水がつながる敷地外への埋設管は、弊社一級建築士が砂利をショベルで掘りながら探し当てました。新たに設けた排水の１つは雑排水、もう１つは汚水用です。

今回なぜ大家さんが最初から設けて頂いた既設の排水を使用せず、追加コストをかけてまで２ヶ所も排水を新設したのか？　それは上階が賃貸住宅であることに起因します。不特定多数の住人が住むことになる賃貸住宅では、入居者によってはキッチンやトイレの排水に本来流してはいけないものを流して排水を詰まらせてしまう事があるからです。今回の工事場所は１階なので、もしも不適切な物が入居者によって流された場合、写真の赤い✖印の排水の下にある埋設管がゴミ詰まりの元になる可能性が高いんです。そこが詰まった時に、赤い✖印の排水を使用してトイレやキッチン、洗濯機の水を流したりしたら．．．　当然赤い✖印から汚水が溢れてお施主様がとても困る事態に遭遇してしまいます。そんな事故を防ぐために既設の排水を密封し、新たに設けた排水から水を流すことにより事故を未然に防ごうという提案を採用頂いたわけです。