未分類

世界の潮流と今後の経済の行先

2月3日(金)は、午後から4時間と少し長いセミナーを聞いてきました。藤原直哉先生というその道では有名なアナリストの先生で経営者向けの塾も定期的に開催しておられる先生のセミナーでした。実は今から4,5年ほど前にも講演を聞いたことがあったのですが、その頃からヨーロッパはいずれバラバラになり、EUは元あったカタチに戻っていくだろう… と言われていました。それが去年、まずは英国のEU離脱といカタチで明確になりました。EU唯一の黒字国家ドイツでも、移民の問題で右翼政党が勢力を伸ばしています。4年前に聞いた話が今現実に世界で起こっていることを踏まえ、謙虚に今回もお話を聞いてきました。

このたびの講演は、もちろん今をときめく?トランプ大統領に関する話が大半でした。4時間の話をここに書ききれないので、簡単に以下に記してみたいと思います。

最初のキーワードは、「アメリカは第2次世界大戦前に還る」というものでした。

地政学的に、ユーラシア大陸とアフリカの一部の地域を制した国が世界を制すると語り継がれてきたそうです。世界を制するには現在のチベット周辺を抑えなければ覇権は獲れないという味方ができるそうです。海洋学的には沖縄周辺を抑えた国が海上の覇権を握るそうです。しかし、アメリカという国はどこの国が地政学並びに海洋学上での重要拠点を抑えようとも、それらの国の影響を受けずに独立して暮らしが成り立つ位置に在るのだそうです。第2次世界大戦後、アメリカは世界の警察として、経済的に大きな貿易赤字をこしらえながらも寛容な心でその立場を維持してきました。しかし、もう本当にドルが底をつき、他国の面倒を見ている余裕がなくなってしまったとの事でした。そんな中でも、他国の面倒を見て、その見返りに個人の財産を増やしてきたのがアメリカの民主党、その中の親玉がヒラリークリントンなんだそうです。夫のビルクリントンが大統領の時なんて、特に汚職が酷かったそうです。その時も采配はヒラリークリントンが振るっていたそうです。今から20年以上前の話ですね。で、今回下馬評を覆してトランプ氏が大統領になった理由です。たった1%の富裕層や政治家の中でも悪意のある人たち(いわゆるネオコンと言われる人)が好き放題していたのを下から見て、「こんな理不尽がまかり通るのはおかしい!」と思いながらチカラもないので下から見ていた人たちが育ち、中年になり社会的な地位も得た今、旧勢力に新勢力として対抗し、新興勢力が旧勢力を破ったのが今回の大統領選挙の結果だったというわけです。

日本を題にして説明すると、汚職ばかりして私腹を肥しそのお金のチカラで更に私腹を肥やすために好き放題してきた一部の絶大な権力を持つ政治家や官僚を見て育った、当時は20歳そこそこだった心ある政治家や官僚達が、今は年も40歳を超えてチカラも持ち始め旧体制に”NO”を突き付けた。そんなことがアメリカで起こっているという訳なんです。だから、未だに一度世に出た情報が各省内部から覆すような発言がでてきて情報が錯綜するのは、旧勢力と新興勢力が綱引きをしているからそんなことが起こるんだと説明されました。

話を元に戻します。旧勢力のアメリカの権力者たちはアメリカを売って世界をだましながら私腹を肥やした。その結果アメリカにはもう本当にお金がない。また金もないので世界の基軸通貨としてやっていくだけの財政的な実力がない。対する新興勢力の塊は、

「アメリカファースト、世界に対する面子は捨てて、自分たちは慎ましくアメリカで生きていこうよ、アメリカに還ろう。。。」

という人たちが国民の半数以上いるという事です。戦後アメリカを先頭に進めてきた資本主義が、ある時を境におかしな方向へ進み始め一部の権力者の都合の良いように国際ルールまでも変えられるようになった行き過ぎた資本主義の終焉がやってきたという事です。だからトランプ氏は、「本土防衛」と言っています。アメリカの国境だけはアメリカ人のために守るということです。彼のいうことは首尾一貫しています。まだまだアメリカ国内では、先ほど書いた新旧の綱引き状態が続いています。最悪内戦がアメリカ国内で勃発する可能性もあるかもしれないと言われていました。何もかも辻褄が合う話ばかりで、学生時代落合信彦の書に没頭した私にとっては聞く話がすべて世界で今何が起こっているのか?が感じられて時折心を震わせながらお話を聞いていました。

そんな話から次は経済の話へと移り変わっていきました。「トランプ大統領は不況を輸出する」が藤原先生の見通しです。保護貿易に走るというんですから当然と言えば当然。そんな中、どのようにすれば会社は生き残っていけるのか?も歴史を交えて面白おかしく話してくださいましたが、一言でいえばこれからは大企業の終焉。大量生産大量消費の時代が本当に終わった今、今後生き残るのは真にお客様の事を考え、お客様の事を深~く知り信頼を築ける企業が生き残る時代。

それを

『 御用達経営 』

と一言で言われておりました。その言葉を聞き思い出したDVDがあります。

『 天秤の詩 』

です。ある大きな近江商家の跡取りが丁稚の修行を乗り越え、商人とはなんぞや!?をつかむ過程を描いたお話なんですが5回6回観てその都度心を動かされ涙しました。そして、今私が社長を勤めさせてもらっているベスティックにも改めて自信を持てました。私たちはミスも犯しますが、心は御用達経営のお気持ちで日々仕事をさせて頂いております。理想を叶えるまでは道程も長く険しいですが、仲間と共に苦しみ楽しみながら私たちの理想を突き詰めていきたいと思っています。

そんな、きな臭い話が多い藤原先生ですが、サイン入りの最新の著書を購入したらサインと共に書いてあった言葉は

『 希望 』

素晴らしい話を聞かせて頂き、さらに未来に希望が見れるようになりました!

16388209_1302590149805770_1037990806235822629_n 16406593_1302590146472437_9059021767398922335_n

2017-02-06 | Category: 未分類