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福岡市南区 R様

ヴィンテージマンションでセミオーダーの家づくり

福岡市南区 R様

視界を遮らない眺望が気に入って

ずっとアメリカに住んでいましたが、いずれは日本に帰って暮らしたいと考えていました。そして主人がまだアメリカにいる状態で、まず私が帰国し家を探すことに。不動産屋に足を運んだりウェブサイトでいろんな物件を見てみましたが、リノベーション済みの物件はデザインが好みに合わず、また質もあまり良いとはいえなかったので出来ればリノベーションしていないものを探していたところ、偶然見た不動産屋のウェブサイトでこの物件を見つけました。このマンションは古いのですが、私たちはヴィンテージを探していたのでこのマンションのデザインを気に入って、実際に見てみることに。まず気に入ったのがこの眺望。大濠で見たマンションも眺めは良かったけれど、隣接してマンションが建つかもしれないと考えると、ここの立地は理想的。窓から遠くの山の稜線まで視界を遮ることなく見渡せる景色に、主人も写真を見て「 I like it. 」と。主人の仕事は太陽エネルギーを建物内に取り入れる設計デザインの専門〔Architectural Daylighting Designer〕で、必然的に陽光、照明を含めた「光」というものには特別なこだわりがあるんです。住まいに一番に求めていることは、光が射し込む明るい部屋でした。

白を基調にした空間に映える空色のドアと濃淡の美しいタイル。

自分たちでデザインする余地があった

この物件が面白いなと思ったのは、ベスティックさんがスケルトンから途中まで仕上げた状態で内覧をし、その後は購入者の好みに合わせて間取りや床材などのプランを決められること。リノベーションをするにあたって私たちも調べたり勉強して感じたのはベスティックさんは質が違うということ。そしてこだわりがあるということ。床材が無垢であったり、キッチンのタイルが上質だったり、壁の作りも断熱材をきちんと入れてしっかりしている。配管も新しくし、また竹嶋さんや吉次さんのプロフェッショナルな姿勢に触れ安心して購入を決めることができました。そしてプランづくりに入りました。まず私たちの希望はできるだけ家具を置きたくないので、収納を作りたい。また、その収納も床から天井までを使ったものが良い。ただし、ウォークインクローゼットのようにわざわざ独立させたスペースを設けるのは避けたい。ウォークインクローゼットはたしかに機能的ではありますが、普段暮らしている時間には使っていない空間だと思うともったいないですよね。そこは設計の吉次さんと検討を重ねて床から天井迄のスペースを利用し、キッチンパントリーと寝室のクローゼットを背中合わせにしたいと希望をだしました。クローゼットの高さを考えると予算を上回る恐れがありましたが、ベテランの吉次さんのアドバイスにより、既製のドアを使用することにより予算内で希望を叶えることができました。家具に必要なスペース以外は全て居住空間にしたいという私たちの意向です。

大容量のパントリー。

こだわったのは〝光〟

そして、LDKから皆が光を感じることができ、眺望も楽しめるオープンなデザインというのものにもこだわりました。景観もリビングの一部として捉えて、あえてカーテンを取り付けていません。山からのぼる朝日が素晴らしく、寝室からは夕陽も見られます。ちょっと面白いのが、廊下の狭いところを通って、扉を開けるとまずキッチンで空間の広がりを感じ、さらにリビングに目をやると景観を含めたさらなる広がりを感じるところ。また、寝室も2面が窓で天井も高く広々とした印象なのですが、低めの扉をくぐるとぱっと明るく開けた空間につながるので、扉の低さが却って意外性を感じる効果をもたらしてくれます。壁や収納扉などは白でまとめています。床材も節などくっきりとした木目があって色の濃いものよりも、明るい色の樺を選びました。白っぽい樺材が外光を反射・拡散していっそう部屋を明るくしてくれています。

素晴らしい眺望に光があふれるLDK。フローリングは風合いも良く緻密で肌触りがいい樺の無垢材。

出会えて幸運でした

竹嶋さん、吉次さんもとても率直でいい方たちで、プライドを持ってやっているのがわかります。ダイニングの収納は希望通りの壁面一面にするとかなり高額になるけれど、代用でリクシルの靴箱を使えば、大幅なコストダウンになりそうですと言ってくれた吉次さん、彼女は人柄も良くて、自分の考えは決して押し付けはせずに、こちらの話をじっくり聞いてくれるのでとても好感が持てました。一緒にリノベーションをさせてもらって、非常に良かったと思います。また、これは引渡し後の話ですが、床材を張ったあと、一部の床が軋むのが気になると不動産屋に話をしたんです。すると自費で床を開けなければならないと言われ困っていたところ、竹嶋さんが費用はこちら持ちで開けますといってくれて。このマンションは景観の素晴らしさはもちろんのこと、何よりも管理状態とコミュニティがとても良く、マンションの良さは新しさとは限らないと実感しています。このリノベーションをベスティックさんに依頼できて本当にラッキーでした。