物件概要
家族構成 非公開
築年数(完工時) 33年
間取り 2DK→1R
専有面積 43.16㎡
工事費総額(税別) 非公開
大濠公園を眺めながらのティータイム。時間も止まる
優雅なひと時と、好きな音楽が気兼ねなく聞けるよう
に防音まで施した閑静なお家。
中央区 S様
現在お住いのご自宅からの散歩に丁度いい距離。
現在中央区にお住いのS様。今回リノベーションされた同マンションは
賃貸として貸されていましたが、前入居者の退去を機にリノベーション
をご決断。現在のご自宅から同マンションまで歩いて約1時間の両物件
の距離は、お散歩するのに丁度良い距離なんだそうで、散歩の途中にち
ょっと休みに寄ったり、お友達を招いてティーパーティーを開いたりさ
れる予定だそうです。
拡がった視界
工事前はベランダに面して和室が2部屋配置されており、2つの和室を
隔てていた真ん中の壁を取っ払う事により視界が広がって、2倍の眺望
を手に入れることができました。キッチンのパネル部分もガラス仕上げ
とし、料理をしながら外を眺められるようにしました。
高さで空間の広がりを ダウンライトは調光式に
リビングの天井を折り上げ天井に仕上げたのは理由があります。工事前
は2つの和室を隔てていた壁の上部に沿ってレンジフードの排気ダクト
が埋め込まれていました。そのためお部屋の真ん中の天井高が180
cmしかなく圧迫感が気になりました。解決策として排気ダクトを部屋
の天井周囲を迂回してベランダへと出し、天井高を確保してお部屋に解
放感を持たせました。迂回させた排気ダクトを隠すために天井の周囲を
折り上げ天井にして、ダウンライトを組み込み付加価値を持たせました。
ダウンライトを調光式にすることで、ライトが明るすぎるときに室内が
ガラスに映り込むのを防止しました。大濠の花火大会の際には、ライト
を最小限の灯りに調整すれば目の前の花火もガラスを開けなくても室内
からキレイなまま鑑賞でき重宝して頂けると思います。
ゆったりと寛げるリビングをイメージして仕上げたのはもちろんのこと、
音楽がお好きなS様のために防音工事もしっかりと施しています。
職人の技でカウンターも高級感溢れる造りに
キッチンにもS様のこだわりが込められています。お打合せ中にS様
がLIXILのショールームで見たようなキッチンカウンターが良い
と呟かれました。しかしカウンターの高さは現在お住いのご自宅にあ
るカウンターと同じ高さが使いやすいとも。残念ながら、S様がショ
ールームでご覧になられたカウンターでお求めの高さの物は販売され
ていません。S様の想い描いておられるイメージをそのままカタチに
するためにオリジナルで造ることにしました。そのためにキッチンの
表面に使用されている加工前の面材(パネル)を取り寄せて現場で大
工さんに加工して貼り付けてもらいました。しかしそのまま貼り合わ
せたのでは、パネル同士が重なり合う角の部分でパネルを裁断した時
に出来る白い断面が縦に1本見えてしまいます。通常そのような不具
合を隠すために”見切り”という材料を用いり不具合箇所を隠します。
見切り材はとても便利な代物ですが、今回は見切り材を使用しない仕上
げに拘らせて頂きました。
スペースはできる限り有効に活用
工事前は廊下から直接ユニットバスに入る造りでしたが、キッチンの
背面に脱衣場を造ることで、洗面化粧台もセットする場所ができました。
ユニットバスには脱衣場を経由して入ることができるようになりました。
ユニットバスの外周と躯体の壁の間にできる隙間もギリギリのサイズを
見極めて、可能な限り大きいサイズが入るように追求しています。
縦にも横にもとにかく狭かったトイレ
工事前のトイレは人1人がやっと座れる程度で、とにかく狭かったん
ですが、まずトイレをタンクレスにすることで、縦の問題を解消しま
した。横の問題はトイレの位置を元あった場所から少し横にずらすこ
とで座って左手側を広くしました。広くなった左手側にタンクレスを
選択したことにより無くなった手洗い器を設置しました。トイレの紙
巻き器やカガミなどは、弊社で勝手に取り付けず、ほぼリノベーショ
ンが完成した状態で実際にどこにあれば便利かお施主様に確認して頂
いて取り付ける位置を決めています。
また余談になりますが、同マンションでは2年後に大規模改修工事が
予定されています。せっかくリノベーションをされたのに2年後に壁
や床を剥がれるのはS様にとっても管理組合側にとってもデメリット
の方が大きいので、管理会社と協議の上2年先行して今回はS様のご
負担で専有部分の配管を交換しました。後日該当する費用はS様に
管理組合から戻ってくる予定です。それよりも問題は共用部の竪管で
す。竪管を修理するには壁を壊さなければいけませんが、壁を壊して
復旧すると最低でも2~3日は工事にかかってしまい、その間S様は
工事に立ち会わなければなりません。それを解消するために、2年後
に修理する予定の竪管のある壁を、壁ごと取り外せるように造りまし
た。